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世界25ヶ国で行われる『社会起業家』 表彰プログラム
Social Entrepreneur of the Year (SEOY) 日本プログラム
の第一回受賞者、枋迫篤昌氏(MFIC)に、決定 !

特定非営利活動法人アイ・エス・エル(ISL)は、9月3日(木)に、スイス・シュワブ財団と提携し、優れた社会起業家を表彰する"Social Entrepreneur of the Year (SEOY) 日本プログラム” の表彰式典を、綱町三井倶楽部にて開催致しました。本プログラムには、自薦及びこの領域における見識者で構成されたノミネート委員による推薦を含め、 多数の社会起業家にご応募頂きました。


■SEOY日本プログラム受賞者は枋迫篤昌氏(MFIC)に決定。
 石川治江氏(ケア・センターやわらぎ)が審査委員特別賞を受賞


第一次選考、第二次選考を経て行われた最終審査会では、ファイナリスト受賞者5名によるプレゼンテーションが行われ、アメリカ・ワシントンD.Cで、 「世界中の出稼ぎ移民層を始めとする社会底辺層に挑戦のチャンスを与えるための金融サービスを提供」している枋迫篤昌(とちさこ・あつまさ)氏(MFIC)が、 総勢300名の出席者が見守る中、第1回の受賞者として表彰されました。また、審査委員特別賞には、24時間365日の在宅福祉サービスの提供事業を行う、 石川治江氏 (特定非営利活動法人 ケア・センターやわらぎ)が表彰されました。


今回、受賞した枋迫氏は、特典としてISLから賞金100万円が供与され、今後は、事業ニーズ・成長課題に応じた人的サポートが提供されるほか、 世界経済フォーラム(ダボス会議)に招聘され、世界レベルのビジネスと社会起業家のネットワークに参加することができます。 直近では、9月10日〜12日に大連で開催されるAnnual Meeting of the New Champions 2009(通称:サマーダボス)にも招聘される予定です。 また、審査委員特別賞を受賞した石川氏には、賞金10万円が供与されます。


<ファイナリスト、審査委員、ゲストの集合写真>



今回枋迫氏が受賞した理由として、その事業の素晴らしさが高く評価されたことはもちろんのこと、枋迫氏が持つ高い志と使命感、 そして、その道のプロフェッショナルでなければ社会を変えられないことを自覚し、30年を見据えて世の中を変えようと全力で取り組んできたスケールの大きな歩み、 その生き様が高く評価されました。枋迫氏は、自身の活動が評価され、また、SEOY日本プログラムの第一回受賞者に選ばれたことをうけ、以下のような受賞スピーチをされました。


■受賞者:枋迫篤昌氏(MFIC)
「人々に希望を与える金融へ、世界展開を」

<コメント>
大変な賞を頂き、感無量です。自分以外の人の為に何かを始める時、全ての退路を断ち、どんなことがあっても途中で投げ出さない覚悟と決意が必要であると思っています。 我々の活動は、世界の人達に希望とチャンスを与えるため、金融の仕組みを変える挑戦を始め6年が経過しました。 現在は、送金サービスを米国発で世界90カ国向けに提供し、国際開発プロジェクトについてはアフリカ5カ国、南米3カ国で開始するほどの段階になっていますが、 これは、多くの日本人の支援があったからこそ到達できたことです。 今後は、世界中に送金を含む決済ビジネスを展開するためにMFICを銀行化し、また、本格的に世界展開を行うための資金調達の手段としてIPO(株式公開)を目指します。


審査委員を代表して、以下2名のコメントをご紹介します。

■審査委員:緒方貞子氏(独立行政法人国際協力機構(JICA) 理事長)
「緊急の社会課題に取り組む社会起業家の活動が、未来の社会にとって重要」

<コメント>
ファイナリスト5名の活動は、いずれも立派かつ印象的で審査は非常に難航しました。グローバリズムが進むにつれ、政府が迅速に対応できない、 また、個人の努力でも十分に対応できない、緊急の課題が増えています。全ファイナリスは、こうした課題に対して、困難に直面する人々を直接支援しています。 金融危機以降、「自分さえ良ければいい」という自分主義、一国繁栄主義、一企業繁栄主義は通用しない社会になりました。 国家や企業においても他者と利益をどのように共有するかが大切であり、社会起業の考え方は、現在、未来の社会にとってとても重要になっています。 より多くの熱意ある社会起業家・団体の今後の活動に期待すると共に、ISL理事長の野田氏におかれましては、今後ともジュワブ財団とも連携して、 日本の社会起業家を世界にアピールしてもらいたいと思います。

 

■審査委員:北城恪太郎氏(日本アイ・ビー・エム 最高顧問)
「イノベーションを創り出す社会起業家の歩みが、人々に感動と、活動への動機を与える」

<コメント>
全ファイナリストがいずれも、社会が抱える課題を解決するために、政府や寄付に頼らず、持続可能な事業として取り組んで、大きな成果をあげていることが素晴らしいと思いました。 各ファイナリストの生き様、その歩んできた姿が人々に感動を与えました。また、彼らの活動を通じて社会起業家が、社会的な課題に対して、起業家精神をもち、 どのように持続可能な仕組みを作り出しているのかということを、より多くの人に理解頂くことができたと思います。 SEOY日本プログラムは、来年度以降も実施し、社会の中で、優れた活動を行っている人に光を当てることで、その活動をより多くの人に知って頂き、日本さらには世界各地で、 社会的な課題を解決するために、大きな働きができることを願っています。


今回、初の試みとなりましたSEOY日本プログラムは、本年度の開催を皮切りに、年に一度定期開催致します。プログラムの開催を通じて、社会システムの変革に挑戦するリーダーの先駆的活動に光をあて、その活動を後押しすると共に、日本から世界に対して、独自の社会イノベーション先端事例を発信して参ります。来年度は、2010年7月の開催を予定しておりますが、詳細については、確定次第改めましてご案内申し上げます。


第一回SEOY日本プログラム受賞者

枋迫 篤昌氏 (マイクロファイナンス・インターナショナル・コーポレーション)
27年間に亘る東京銀行での勤務を経て、2003年にワシントンに渡り世界中の出稼ぎ移民層を始めとする社会底辺層に「挑戦のチャンスを与える」金融サービス会社MFICを設立。 経済活動の血液である「金融」を社会と経済の隅々まで届けるのが金融機関の社会的責任と考え、一貫して「世界中の一生懸命働く人々が報われる金融サービスインフラ作り」を目指してワシントンDC周辺を中心に活動を米国内外に広げている。

審査委員特別賞受賞者

石川 治江氏 (特定非営利活動法人 ケア・センターやわらぎ)
外資系組織の秘書、喫茶店、居酒屋女将などを経て、障がい者との出会いから介護・福祉分野に問題意識を持ち、1978年に生活支援ボランティア組織を発足。 1987年に24時間365日の在宅福祉サービスを提供するケア・センターやわらぎを設立し、1999年にNPO法人化。1998年には社会福祉法人にんじんの会を設立、 「困っている人を助ける福祉」から「当たり前に暮らすための仕組みづくり」へ活動中。

ファイナリスト受賞者   (五十音順)

駒崎 弘樹氏 (特定非営利活動法人 フローレンス)
1979年、東京生まれ。1999年慶応義塾大学入学。在学中、(有)ニューロンに参画し学生ITベンチャーに。卒業後「地域の力で病児保育問題を解決し、育児と仕事が両立できる社会をつくれないか」と考え、ITベンチャーを退社し、「フローレンス・プロジェクト」をスタート。2004年内閣府の特定非営利活動法人認証を取得、代表理事に。現在、東京23区の働く家庭をサポートしている。

鈴木 亨氏 (特定非営利活動法人 北海道グリーンファンド)
1999年、NPO法人北海道グリーンファンドを設立し、理事・事務局長に就任。誰でも無理なく地球環境の保全に貢献できる「グリーン電気料金制度」を開始し日本初の市民出資型の風力発電事業を行う。市民風車のパイオニアとして、各地の取り組みを支援する。株式会社市民風力発電(2001年)、株式会社自然エネルギー市民ファンド(2003年)を設立し代表取締役を兼務する。

Charles McJilton 氏(セカンドハーベスト・ジャパン)
1963年 米国モンタナ州生まれ、1984年初来日。1991年から山谷で暮らしながら路上生活者の支援活動に参加し、1997年から15カ月間、隅田川沿いのブルーシートの家で生活。2000年から日本初のフードバンクの代表者となり、生活困窮者、幼児施設、福祉施設、移住労働者やDV被害者等に、食品を提供する活動を始める。2002年に創立したセカンドハーベスト・ジャパン(NPO法人)は、2007年、フードバンクの世界的ネットワーク「グローバルフードバンキングネットワーク」に加入。


【SEOY日本プログラムについて】

SEOY日本プログラムは、日本における社会起業家や、社会システムの変革に挑戦するリーダーによる先駆的活動に光をあてることで、 これら先駆者の活動を後押しするとともに、次世代に対してロール・モデルを提示せんとするものです。日本における社会イノベーションへの関心を喚起し、 取り組みを誘発し、そして、日本から世界に対して、独自の社会イノベーション事例を発信していくことを意図しています。 SEOY日本プログラムの実施を通じて、営利・非営利の枠組みを超え、多くの人々が日本の社会イノベーション、経済・社会の在り方、さらには、 求められるリーダーシップ像について、自ら考え、自分の言葉として語り、行動に向けて共に議論する場を創り出します。


■主催団体 : NPO法人アイ・エス・エル(ISL)、シュワブ財団
■後援 :    総務省、外務省、経済産業省
■概要 :    公募プロセスにより、社会の課題に対し、革新的な方法論で、持続可能かつ効果的に取り組む優れた社会起業家を表彰する。(プログラムの詳細については、http://www.isl.gr.jp/society/seoy.phpをご参照下さい)

■審査委員(敬称略、五十音順):
   阿木 燿子氏 (作詞家/作家/プロデューサー)
   緒方 貞子氏 (独立行政法人国際協力機構(JICA) 理事長)
   北城 恪太郎氏 (経済同友会 前代表幹事/日本アイ・ビー・エム 最高顧問/ISL 会長・理事)
   笹森 清氏 (労働者福祉中央協議会 会長/日本労働組合総連合会(連合) 前会長)
   田坂 広志氏 (多摩大学大学院 教授/社会起業家フォーラム 代表)
   藤原 和博氏 (杉並区立和田中学校 前校長/大阪府知事 特別顧問)
   ヴィヴィアン・ジー氏(シュワブ財団 アジア担当)

【シュワブ財団と"Social Entrepreneur of the Year"について】

シュワブ財団は、世界経済フォーラムの提唱者であるクラウス・シュワブ博士が、妻ヒルデ・シュワブ氏とともに、社会起業家精神の高揚と社会起業家の育成を目的に、 1998年にスイス・ジュネーブで設立した財団です。 "Social Entrepreneur of the Year(SEOY)"は、世界中で活躍する社会起業家に光を当て、社会に紹介する、 シュワブ財団の主要な活動として2000年から実施されているアワード・プログラムです。アワードは、スイス、イギリス、フランスなどのヨーロッパ諸国、 アメリカ、ブラジル、チリなどの北米・南米大陸、さらには、インド、フィリピンなどのアジア地域等、世界25カ国で実施しています。